就活中の学生さんによく聞かれる質問を現役社員が真面目に答えてみた
こんにちは!キュービック広報担当のオガサワラです。
今回は就活中の学生さんからよくいただく質問に対する現役社員からの回答をまとめてみます。ぜひご覧ください。
Q1 デジタルマーケティングは今後どう変化していくの?
「デジタルマーケティング」というのはあまりに大きな概念なので、あくまで広告やメディアの業界を指してご説明しますね。この業界には大きく3つの変化があると考えています。
1つは、デジタルメディア向けの広告の増大です。
最近はインターネットの広告費が右肩上がりに伸びています。マスメディアの広告からデジタルメディアの広告への移行ともいえます。広告を出すクライアントもデジタルメディアの広告のほうが指標を測りやすいため、今後もしばらくデジタルマーケティングの市場は拡大していくと思います。
2つ目は、広告に対する見方の変化です。
国内外問わず、広告に対する受け手の印象はすごく変わってきています。最近のデジタル広告に対しては「なんだか付きまとわれている感じがする」「画面に頻繁に出てきて使いにくい」といったマイナスの声も大きくなってきています。ユーザーの個人情報の取り扱いについても不安がる声が絶えず、中には情報を保持できる期間を規制する国も出始めました。こうした声への向き合い方が課題となります。
そして3つ目の変化は、技術の発達です。
AIの進化によって、その人に最適なコンテンツや広告を届けられるようになってきました。たとえばTikTokでは、怖いくらい自分に合った動画がおすすめに表示されますよね。SNSをはじめとしたインターネットの媒体は今後もAIによってより高度化していくでしょう。今後デジタルマーケターは、その前提を踏まえてAIを使いこなさなければなりません。
——そういった変化の中で、キュービックとしてはどのような役割を果たすべきか?
キュービックは昔から、デジタルマーケティングの会社としてはちょっと変わった文化があるんです。
デジタルマーケティングにはクリック率が何%とか、売上がいくらとか、数字を厳しく見るイメージがあると思います。もちろんそういった指標は大事にしていますが、それはそれとして「こういう広告ってそもそもユーザーや社会にとっていいものなんだっけ?」というところから議論を交わすんです。
この文化醸成に一役買っているのが、10年近く前から採用している編集者たちです。新聞や雑誌、書籍などの紙媒体で活躍してきた彼らと読者目線でシビアに意見を交わします。
数字やデータの先には必ず人がいるということを忘れず「ヒト・ファースト」の姿勢を貫いて、ユーザーへの提供価値にこだわっています。
最近は、他社でもこうしたアプローチを見かけるようになりましたが、もっと増えると嬉しいです。キュービックという会社は業界を引っ張る存在であり続けたいです。
——売上は134億円。多数の競合他社の中でキュービックがここまでスケールアップできた要因は?
デジタルマーケティングは、もともと個人のプレーヤーが多かったところからだんだん組織化していった業界だと思っています。その際にヒト・ファーストという理念を軸に、同じ価値観を持った組織を作れたことが、ここまで止まらずに成長できた要因ではないかなと思います。
Q2 キュービックでの具体的な業務内容とそのやりがいとは?
まずは、マーケターについて説明します。
私たちは法律相談や転職、クレジットカードなどの金融サービスをはじめ、さまざまなジャンルの広告を扱っています。ただ、マーケティングに携わる全員がはじめからこれらのサービスに精通しているわけではありません。何人かのサービス利用者にインタビューしたり、自分自身でサービスを使ってみたりして「何も知らない」というスタンスからリサーチを進めていきます。
そこで「インサイト」と呼ばれる「ユーザーが考えていること」をどうやって広告やコンテンツに反映していくかを考えるプロセスが重要です。
キュービックではクレドの一つとして「Dive into Insights(本質を追究しよう)」と定めており、定量データももちろん大切にしつつ、それと同じくらい定性的なデータ(顧客インタビューなど)も重要視しています。数字が良くても「ユーザー価値につながっているか?」と違和感があれば、とことんこだわり抜く。その点が難しくもあり、やりがいにつながっていると感じていますね。
——定量と定性を両立するには何が必要?
自分自身の根っこにこのクレドを持ち続けることと、社内にそのカルチャーがあることが大切だと思います。
マーケターとして仕事をしている上で「これはイケてる!」と思って実行しても、なかなか成果が上がらないことは少なくありません。そんなとき、自分ひとりでやっていると「数字が伸びれば何でもいいか」と安易な発案に流れることもあるかもしれません。
でもキュービックには、ユーザーインタビュー文化があったり、個人ではなくチームで取り組む文化があるので、目的を見失わずにチーム全体で取り組めるんですね。
——デザイナーについては?
キュービックのメディアを担当するデザイナーは、UIデザイナーとUXデザイナーの2つに分けています。UXデザイナーはメディアの「設計」に責任を持ちます。「そもそもユーザーはこういうインサイトを持っているはずだから、この記事のここはこういうふうにあるべきだよね」と設計を考えます。
一方、UIデザイナーはメディアの「意匠」に責任を持ちます。UXデザイナーの設計を具体的にどのようにメディアに落とし込むかを考えます。名前は似ていますが、似て非なるものですね。
私たちは、マーケティングとデザインはどちらも課題解決のために行うものだと考えています。だから「マーケティング×デザイン」という言葉をよく使います。マーケターとデザイナーが組んで一緒にプロジェクトがほとんどです
デザインを作ってきっちり納めたらデザイナーの仕事は終わり、とする考え方もありますが、キュービックではちょっと違います。
デザイナーも定量や定性データを見て仮説を立てたり、実際の結果も踏まえてー振り返り、必要に応じてデザインを見直して提案し、さらなる成果を目指す。これはデザイナーにとっても、やりがいにつながっていると思います。
——デザイナーというと、どうしても専門的な知識がないとできない仕事であるイメージが…
確かに美術系大学出身のデザイナーもいますが、一般大学出身のデザイナーもいるんですよ。採用の際には、知識や経験よりもキュービックの考え方やスタンスに共感しているかを重視しています。
採用の過程で制作物のポートフォリオを見せてもらうのですが、きれいに作られているかはあまり見ていません。それよりも、本質的な課題にどう思いを巡らせたデザインなのかという制作意図を聞くようにしています。
Q3 業務に取り組む上で、どんなことを大事にしている?
今のインターネットではユーザーに嫌われる広告が増えてきたと感じます。そんな中でも親や子ども、友だちなどに見せて恥ずかしくない仕事をしようという価値観がメンバーの軸になっているかもしれません。
Q4 ファーストキャリアでキュービックに入社するメリットは?
キュービックは、それぞれの人に適切な機会を与えていこうという考え方がとても強い会社です。メンバーを育成する環境やプロセスがしっかり考えられ確立しており、決して社員を野放しにしていません。
また、インターン、新卒を含めた若手社員が、多くの機会をもらいつつ、適切な評価やフィードバックを得られる会社だと思います。私も新卒で入社して5年目ですが、仕事の結果だけでなく内容も見てもらえていると実感していますし、経営会議で自分の起案した企画が通ったこともあります。失敗したときも「こういうスキルが身についてきたから、あなたに任せればうまくいきそうだよね」と広い視野で、時間をかけて人事評価してくれている印象があります。年齢に関係なく、成功でも失敗でも、その結果を出すまでの考え方やプロセス、実際にやったことをしっかり見て「次はここまでできるだろう」とチャンスをもらえるんです。
適切なフィードバックによって成長スピードは変わると思うので、ファーストキャリアで選ぶメリットは十分にあると思います。
Q5 キュービックにはどんなカルチャーがあるの?
コアバリューの「ヒト・ファースト」やクレドの「Dive into Insights(本質を追究しよう)」然りですが、やはりどんなときでも「本質」に向き合うカルチャーが根強いです。
たとえば社内のちょっとしたレクリエーションなどなど業務以外の場であっても「参加する人はこういう人で、その人にどういう感想を持ち帰ってほしいか」から考えて組み立てます。
その反面、ベンチャーで売上もまだ130億円程度、まだまだな部分もたくさんあると思っています。これから成長していく未完成の部分をこれから自分たちで作っていくのはおもしろいですよね。そんなカルチャーも魅力だと思います。
加えて特筆すべき点が2つあります。
1つは、キュービックは多くの長期インターン生と一緒に働いています。育成に携わる中で、長期インターンシップを経て変化していく学生さんの姿に触れる機会も多く、社員にとっても 価値がある仕組みだと感じています。もっと世の中に広めていきたいですね。
学生さんたちは働くことへのイメージがほとんどない状態でインターンシップを始めていると思います。「インターンシップなら普通のアルバイトより成長できそうだな」くらいの感覚 ではないでしょうか。
それが経験を積むうちに「仕事ってやってみるとおもしろいんだな」という気持ちが出てくるんです。そして自分が本当に大切にしたいことを発見し、働く上で重要な価値観が何なのかに気づく。そうした学生さんの姿が私たち社員にとっても良い効果を生んでいると思います 。
もう1つは、会社全体の事業、個人の仕事、人事のすべてにおいて人に徹底的に向き合う考え方が浸透していることです。
採用チームのメンバーは「求職者ご自身がキュービックに入って本当に幸せに働けるのか」を何よりも大事に考えています。お互いの大事にしていることがマッチしていないと、その求職者がキュービックに入っても結果的に不幸になってしまいますよね。「向き合うときはオープンに、本音で」を心がけています。