キュービック オフィス大改装調査隊🔍〜両国中学校職場体験の現場から〜
※東京都立両国高等学校附属中学校2年生が職場体験のため来社。3人の生徒さんがキュービックのオフィスリニューアルについて取材・執筆してくれたので、その記事を掲載します。初々しくも鋭いツッコミ満載の、渾身のリポートをどうぞ!
こんにちは!都立両国中学校2年のバスケ部3人組、ももか・りほ・ゆづきです。
この記事では、株式会社キュービックの新オフィスについて、私たちが独自の目線で調査やインタビューを通してわかったことをまとめて皆さんにお届けしていきます。
オフィス大改装プロジェクトって何?
2023年の10月、キュービックでオフィスの大改装が行われました。
大改装のきっかけは「ハイブリット勤務の導入」です。在宅勤務が会社に定着するとオフィスの空席が目立ち、空間を有効活用できていないという課題が出てきたのだそうです。
さらに、各自固定席があり、エリアが離れている人とコミュニケーションが取りづらい状況がありました。「全社のコミュニケーションをより良いものに変えていかないと、僕らのありたい姿になかなか近づけない。オフィスからキュービック全体のコミュニケーションを変えていこう。」と、このプロジェクトの担当の方は考えたそうです。
そう。オフィス大改造プロジェクトとはまさに、コミュニケーション大改造プロジェクトだったのです。
さて、ここからは今回のプロジェクトをもっと知るために、プロジェクト担当の阿部さんと市原さんにお話を伺います。
キュービックという社名とロゴのヒミツ
市原:そもそも僕らがコミュニケーションにこだわる理由には、「ヒト・ファースト」というキュービックのポリシーがあるのです。そのポリシーは会社名にもあらわれています。
会社名に隠された意味について説明したいと思います。
では、質問です!キュービックのスペルはわかりますか?きっと皆さんは「CUBIC」と頭に思い浮かべたでしょう。でもこの会社のキュービックは少し違い、「CUEBiC」と書きます。
なぜ、UとBの間にEが入っているのか。それは「CUE」という文字に意味が込められているからです。この「CUE」はテレビ局のディレクターの方たちが使うよう「3,2,1,CUE!」の意味と同じで、”きっかけ”や”はじまり”という意味を指します。この「CUE」にはCUEBiCにかかわった方たちに一歩踏み出すきっかけを与えたり、背中を押したりしたいという思いが込められているのです。
さらに、CUEBiCの「i」にも意味があります。
なぜ、この「i」だけ小文字なのか?それは”人”を表しているからです。このCUEBiCの「i」には「ヒト・ファースト」という会社のポリシー、人と向き合い続けていくという想いが込められています!
社名にここまでの思いが込められていることにとてもびっくりしました。
どんな変化が生まれたの?
たくさんの変化があったこのプロジェクトですが、一番の変化といえばズバリ「固定席の廃止」でしょう!
以前のオフィスには固定席があり、コロナウイルスの影響により、在宅勤務がはじまると、オフィス内の空席が目立つようになったそうです。そこで、固定席を廃止することでスペースの有効活用につながり、新しい働き方に合うオフィスを実現することができたそうです。
ちなみに、改装したことで席数は約290席から約200席に減少しましたが、在宅勤務をする方もいるため、席が足りなくなることもありませんでした。
1導線
それでは、具体的な設計について説明していきます。上の図を見るとわかるように席の配置は以前は整然と並べられていましたが、新しいオフィスでは席の角度がバラバラになっています。こうすることで、目が合う機会が増え、話しかけやすくなるそうです。
特に、今までのオフィスとの大きな違いの一つに「導線」が挙げられます。今までのオフィスでは、会議室(青のまる)へ移動する際の距離が短く反対側に固定席を持つ人とはまったく関わる機会がないという現象が起きていました。
しかし、新オフィスでは会議室が右下に設置されているため、移動する距離が長くなり、遠い席に座っている人とも関わる機会が増え、以前はなかったようなコミュニケーションが生まれたそうです。
2エリア
今回私たちはオフィスを見学してみて大きく2つのゾーンに分けられると思いました。
一つ目は「集中ゾーン」です。公衆電話のような一人で集中して仕事に取り組めるボックスや、Laboエリアでは、各自好きな席に座り仕事に集中して取り組めます。
二つ目は「コミュニケーションゾーン」です。オフィスのいたるところに置かれているソファでは、雑談をしたり、会議中に話しきれなかったことを少し話しあったりする場として使われています。
他にも、co-parQやロゴスペースはカフェのような造りになっていてランチスペースとしても活用されるほど、居心地の良いエリアになっています。そんな二つのゾーンを使い分けることで、それぞれに合った働き方の可能性が生み出されているのではないでしょうか。
3植物
植物はオフィスの至るところにあり、種類が全て違います。特徴的な植物ばかりあるため、待ち合わせ場所として使われコミュニケーションが増えました。
4机
机にもたくさんの工夫があります。具体的には机の高さや角度です。
ロゴがモチーフになっているエリアでは歩いている人と目があいやすくなる高さや角度に設計されていることでコミュニケーションが増えたそうです。
5カラフルなオフィス
新オフィスを見ると、とてもカラフルなことに気づくと思います。会社のコーポレートカラー(象徴的な色)であるブルーはもちろん、様々な個性を表すため、色んな色が使われています。
6空間
さらに「空間」にも工夫がみられます。新オフィスにはガラス張りの部屋が多いですが、これは開放感を出すためだそうです。少し小さめの部屋でもガラス張りにすることで広く感じられたりギュッとこもった感じが軽減したりするそうです!
ガラス張りにはまだ他の狙いも隠されています。例えば社長室。社長室はガラス張りになっており、角度的にもオフィス全体が見渡せる作りになっています。会議室もガラス張りになっていてどんな会議をしているかが少し覗けたり、使用しているか使用していないかを確認できたりします。
もちろんガラス張りになっていない会議室も1、2個ありました。
そして、今回新たな空間を生み出しているものの中で私たちが特に面白いと思ったのが壁の工夫です。
オフィスの中には変わった場所にいくつか壁があり、その裏にソファや何人かで座れる机があります。ソファでも机でも壁によって半個室のような空間が作られることで周りからの視線などを気にせず、リラックスしたり、ちょっとした会議やミーティングを行ったりできます。壁一枚によって新たな空間が生み出されるということにとても興味を惹かれました。
働き方はどう変わった?
ではこの改装によって、キュービックのみなさんの働き方はどのように変わったのでしょうか?担当の方によると、まず言えるのは、コミュニケーションの増加だそうです。
ロッカールームの設置によって、朝、ロッカールームに荷物を入れにいくまで「おはようございます。」「お疲れ様です。」などのあいさつが生まれたそうです。仕事上では関わりのない部署同士でも、こういった毎朝のコミュニケーションが新たな関わりのきっかけになっていくのかなと思いました。
様々なエリアもそれぞれがその日の気分や、仕事内容に合わせて席を選ぶことができ、とても好評だそうです。また、席が自由になったことで今まで関わりが全くなかった人と関わる機会が生まれたそうです。
このプロジェクトを通して「オープンな働き方」という一つのテーマを一貫して追求し、つくってきたことで新オフィスでは以前より日々新たなコミュニケーションの生まれる働き方になっています。
プロジェクト担当者の想い
このプロジェクトで生まれた新オフィスには、各々が使い方を工夫して新たなものを作り出し、変化を楽しみながら働いてほしいという想いがこもっているそうです。また社員の意見を取り入れ、コミュニケーションの取りやすさを軸に家具や配置にこだわるのが大変だったと阿部さんと市原さんがおっしゃっていました。前のオフィスの方が良かったという意見は聞かないため今回のプロジェクトを行ってよかったともおっしゃっていました。
私たちの感想
この機会を通して、ここまで一つのオフィスに思いが込められていることにとてもびっくりしました。また、様々な工夫が施されたレイアウトや、デザインによって働き方がここまで変化することに感動しました。このような魅力あふれるオフィスで働いてみたいと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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