しごとの指南本はこれだ!! 社長から新卒まで。 キュービックのマーケターが本気で推す【マーケターの極意を学べる】書籍 11選
マーケティングに携わる方ならば、誰もが悩んだことがあるでしょう。
数多くあるマーケティングの本の一体、どれを読めばマーケティングが分かるようになるのか...
膨大な情報の中から本当に役立つものを見つけるのは大変ですが、正しい本を選ぶことで一歩リードすることができます。
本記事では、キュービックの現役マーケターが厳選した「これを読めば仕事が進む!」というおすすめの書籍11選をご紹介します。初心者から経験豊富なプロフェッショナルまで、どんなレベルのマーケターにも役立つ内容が満載です。
ぜひ、これらの書籍を手に取って、あなたのマーケティングスキルをさらに向上させましょう。この本を読んで本気で向き合い方が変わった...!との声が届く珠玉の11冊です。
たった1人の分析から事業は成長するー実践 顧客起点マーケティング
この本を推すのはCEOの世一英仁(よいち・ひでひと)です。
<世一よりおすすめポイント>
難しいマーケティングの専門知識や定量分析の手法を用いることなく、効果的な顧客分析やマーケティング手法の立案ができるようになる本。
9セグマップや顧客ピラミッド、プロダクトアイデアとコミュニケーションアイデアといったフレームワークが解説されているが、駆け出しマーケターやマーケティング専門職以外の人にも理解しやすいシンプルな内容で、活用イメージが湧きやすい。
また、N=1の顧客分析・定性インタビューが重要と解説されているが、こちらも実践方法や成功事例の具体的な解説が豊富。著者はP&G、スマートニュース、ロクシタン、ロート製薬でマーケティングで大きな成果を上げてきており、実際の事例を用いての説明なので説得力も高い。
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シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
この本を推すのは執行役員・人事責任者兼、子会社代表取締役の木村圭介(きむら・けいすけ)です。
<木村よりおすすめポイント>
人が物を選ぶときに無意識的に大切にしていることを言語化して、30の法則として紹介してくれている良書です。
日本では2006年に出版された本ですが、その当時からマーケティングにおけるストーリーを売ることの重要性を語っているなど、現代のマーケティングにもいきるような内容が豊富です。
また著者であるジョセフ・シュガーマンはコピーライティングを強みとしていたこともあり、人は感覚で買い、理屈で正当化するといったことことや、満足しなければ全額返金しますといった満足を確約することで顧客のハードルを下げるといった数多くのTipsについても学ぶことができます。
どうやったら顧客に欲しいと思ってもらえるのかというマーケターが一度は悩むポイントを法則として語ってくれているため、マーケターになりたての人には是非とも読んでいただきたい書籍です。
今でも商品をどうやって売っていくかに悩んだときには手にとる本です。
イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」
この本をおすすめするのは広告事業部・事業部長の井上真琳(いのうえ・まりん)です。
<井上よりおすすめポイント>
この本は、本質的な課題を見極め、効率的に解決する力を養うことで、限られた時間とリソースを最大限に活用できるため、マーケターに特におすすめです。
仕事の効率を飛躍的に高めるための実践的な内容が満載で、タイトルにもある「イシュー」は、解決すべき核心的な課題のことを指します。働いていると、ついついイシューを見極めずにがむしゃらに働いてしまいがちですが、そうすると労力が無駄になり、効率的に成果を上げるのが難しくなります。本書では、そうならないために、イシューの特定から解決までのプロセスを具体的かつ体系的に学べます。
効率的な問題解決力を身につけたい方や、業務の質を向上させたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
安売りするな!「価値」を売れ!
この本を薦めるのは your SELECT. 事業部、事業部長の團野智典(だんの・とものり)です。
<團野よりおすすめポイント>
社会人5年目。前職でちょうど編集長に抜擢されたときに出会った本です。
広告主に期待以上の反響をお返しするには「もっとどんな提案をしていくべきか」を悩んでいた時にとても参考になりました。
「ストーリー消費」や「コト消費」、「N=1」といった言葉も、今ほど認知されてなかった頃だと思うのですが、今の自身の考え方の素地を作ってくれた一冊といっても過言ではないです。
タイトル通り、「価格競争ではなく、企業や商品の価値をいかにして、伝えていくことが大切だよ」という本なのですが、そもそも「"価値"とはなにか」を考えさせてくれる一冊です。
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劇薬の仕事術
この本をおすすめするのは、飯島和也(いいじま・かずや)です。
<飯島よりおすすめポイント>
仕事の仕方、仕事におけるマインドセットを変えてくれる本です。
足立さんの経験と共に、短期間で急激に変化を起こし会社を立て直すまさに劇薬の仕事術が明らかにされています。この本をおすすめした理由は、読むタイミングによって重要だと感じる点や反省する点が変わり、どんなタイミングで手にとってもその時々で感じる悩みや課題を、高い基準で振り返ることができる点です。
例えば自分の場合、新卒1年目の際には「人は感情で動く」という点に関心が強く向き、指示するだけで、”やりたい”と思わせられていないのではという課題に気づきリーダーとしてのフリマイを見直したり、「仕事の幅を広げるために自分から領域を超えた仕事をつくりにいく」という点から、社内のプロジェクトへの挑戦を志したりしました。
いま改めて読み直すと、「常に大きなギブを意識する」「マネジメントには意志がいる」という点が課題として見えてきています。クライアント様との関係や社内においても、どれだけ自分がギブできているのかという点での不足を感じる点や、MGRとして意志を問われる場面が多い中で一貫した意志を持ちきれていない場面があり、反省をします。
早いタイミングで、仕事に対する高い基準を持つこと、その基準を上司や周囲の環境だけでなく自分自身の中にも持つことで自然と周囲よりも高い基準で仕事ができるようになると思います。
そのため、新卒1年目など早いタイミングに手に取ってもらい、1度まずは目を通しておくといい本だと思います。
つづいては、こちら!ここからおすすめ本とその本を推すマーケターを一挙ご紹介🙆♀️
思考・論理・分析―「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践
<浅井よりおすすめポイント>
マーケターとして身につけるべき知識や学ぶべきスキルは沢山ありますが、あらゆる仕事のベースになるのが「考える力」だと私は思います。「正しく考え、正しく分かること」。簡単なことに聞こえますが、これは本当に難しいものです。この本では、思考とは何か。論理とは何か。分析とは何か。それらを基本概念から解説し、「考える」ことにとことん読者を誘います。類書が多数ある分野ですが、小手先のハウツーではなく原理原則から学び、基礎力をつけたいマーケターには先ず手に取って欲しい一冊です。
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Anthro Vision 人類学的思考で視るビジネスと世界
<竹花より推しポイント>
リサーチ技術を深めたい人の必読書。
「インサイトとは何か」本書を読むまで「ユーザーが本当にしたいこと」、つまり答えはユーザーの中にあると思っていました。しかし本書を読んでからは、インサイトとは「社会と本人の間にある無意識」と考えるようになりました。
例をあげると、「結婚指輪は給料3ヶ月分」というキャッチコピーは、日本人の「求められてる行動を理解し、動くことが望ましい」という、歴史とともに築かれた日本人の無意識を捉えています。
そのほかにも本書に描かれている人類学者の視点は、日々のリサーチ業務に鋭い示唆を与えてくれます。リサーチ技術を深めたい人はぜひ読んでみてください。
Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー
<山野より推しポイント>
この本は、ボタンの文言や入力フォーム周り、エラーメッセージ、写真のキャプションなど、見落とされがちだけど大切な“小さなコピー"の書き方を、豊富な事例で解説している本です。小さな変更で大きな成果が出る事例がいくつも載っており、細部までこだわることの大切さを学べました。具体的なテクニックも複数載っており、読んですぐ実践できる点もポイントが高かったです。
自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義
<酒井より推しポイント>
ハーバード大学の教授が「パーソナリティ心理学」についての様々な考え方を例え話や心理テストを挟みながら説明している本です。パーソナリティ心理学とは、人格や性格などの「その人らしさ」を研究の対象とした心理学の領域です。(※TERADA医療福祉カレッジ 引用)ヒトはそれぞれ自分の思考を持ち物事を判断/評価しています。その軸や思考は人によって様々です。この本を通して、マーケターとして自分が価値を届けたい先はどういう思考のヒトなのかによって手法を変える必要があると思います。例えば、本の中にタマネギとアボカドを例にした話があります。場に合わせて行動することを何層めくっても核になるものが無いことから「タマネギ」、自分の信念にしたがって行動をすることを中に堅い核(種)があることから「アボカド」と表現しています。それぞれの思考で、何かを購買する場合の動機は変わりそうなことが考えられます。
1年目にたまたま手にした本ですが、相手の思考、インサイトを考える時に切り口になる軸が言語化されているなと思っています。この本を通して、新しいことを学ぶというより、「そう言われるとそうかも、なるほど」と思うことが多かったです。改めて、自分と他人の価値観や判断軸は違うこととその切り口を学び、それを考えることが楽しくなりました。
解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法
<石田より推しポイント>
この本は「解像度」を4つの視点と具体的Howがまとめられている本です。
仕事の結果が出ないとき「課題の解像度が低いこと」が原因だとわかったはいいものの、簡単に解像度をあげられるものでもなく、苦労しているタイミングに出会った本でした。
解像度を上げようにも、「観点が漏れている」「自分の解像度が高い状態なのかどうかがわからない」「解像度のあげ方がわからない」などぶつかる壁がいくつかあると思うのですが、解像度に関して体系化され図式などを用いてわかりやすく表現されています。
解像度は「深さ・広さ・構造・時間」の4視点に分解できると定義づけられ、それに沿って進んでいくのですが、この本の特に魅力的なところは「具体的なHOWが書かれている」ことです。
例えば、課題の解像度の深さを確認する方法として「声に出して喋ってみたときに、言い淀んだ所があれば、そこが解像度が高くない部分」など具体的に書かれています。
そのため実際に行動変容につなげやすい本になっています。
私自身はこの本を辞書のように使うことが多く「なんか理解進んでいない気がするけど、なんの観点が漏れているんだろ?」などと思ったときに、この本を開きながら振り返るなどしています。ぜひ自身の仕事で、解像度をもう少し上げたいという経験がある方におすすめの本です。
ちなみにこの本は、2021年にspeakerdeckに公開されたスライドの書籍版であり、より詳細な内容にしたものです。興味がある方はまずはスライドをご覧になってはいかがでしょうか。
アイデアの作り方
<岡本より推しポイント>
作者は20世紀前半に数多くの名作広告を生み出し、アメリカの広告会社J.Walter Thompsonの常任最高顧問やアメリカ広告代理業協会の会長を務めたジェームズWヤングという人物で、米国では1940年、日本では1988年に出版されました。
古くてページ数も100ページほどしかない、現代のwebマーケティング手法や新規事業開発手法等は一切記されていない本ですが、マーケター・新規事業立ち上げで大事にすべきことを明示してくれたと思いおすすめします。
この本の内容は
①アイデアの原理原則
②アイデア創造の5つのステップの大きく2つに分けられます。
自分に特に響いたのは①で言及されている、アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである、既存の要素を新しく組み合わせることは事物の関連性を見つけ出す力に依存する、そして事物の関連性を見つけ出す力はとにかくインプット量に依存するという原理です。
この本を読むまで自分は創造力がない・アイデアをつくる才能がない人間であると思っていたのですが、そういった才能の話をするまでもなくまだまだインプットが足りなかったんだ、社会人になってからもとにかく勉強をする必要があるな、と気づけました。
また、何をどのようにインプットすればよいかは②で言及されていて、インプットする情報の種類は特殊資料(関わるサービスと顧客への理解をするための一次情報)と一般資料(世の中への普遍的な理解)の2つがあり、業務に活かすうえでは特殊資料をとにかく短期間で詰め込むこと、そして一般資料を日々蓄積していくことが大事であるということが書かれていました。本の中で使われていた「皆同じに見えるタクシー運転手の、ただ一人について小説がかけるようになるまで資料を収集しろ」という比喩表現はPCに貼りたいぐらい大事にしている言葉です。
キュービックで採用しているCUEMという課題解決フレームワークの中にも「相手を知る」というプロセスがあるのですが、会社として大事にしたいことと私が社会人として大事にしたいことがこの「アイデアの作り方」を読むことで重なったと思っています。マーケティングとは何か、アイデアとは何か、なぜそれを自分がしたいのかの解像度が高くなる本だと思うので、ぜひ読んでみてください。
ご覧いただいた11冊は、キュービックのマーケターたちが実際に手に取り、その知識と経験を深めてきた書籍ばかりです。それぞれの書籍が持つ独自の視点や洞察は、マーケティングのスキルを磨くだけでなく、日々の仕事に新たな視点をもたらしてくれるはずです。これらの本が、皆さんのキャリアアップや自己成長に少しでもお役に立てれば幸いです。今後も役立つ情報をお届けしてまいります。
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