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SEO歴17年のプロに学ぶ、5日で理解したZ世代大学生のSEO体験記

※この記事は2023年8月に「現場体験型インターンシップ」に参加した東京都立大学の学生が取材・執筆したものです。

みなさんこんにちは。東京都立大学のオバラです。私は、現場体験型インターンシップの一環で主にデジタルメディア事業を展開する株式会社キュービックに来ています。

私が数あるインターンシップ先の選択肢からキュービックを志望したのは、メディア制作に興味があったから。キュービックのデジタルメディアに関するノウハウをたくさん吸収しようと意気込んでいますがここで一つ問題が……

インターネットに激しく疎い!

一応Z世代の端くれですから「ネットのことなら何でもお任せ!」と知識を披露していきたいところ。しかし、実態はTikTokすら見たこともないという始末…。これを機に「デジタルメディアに詳しいZ世代」にステップアップしたい。

ということで、まずはデジタルメディア関連でよく耳にする「SEO」という言葉についてがんばって学びたいと思います。


実際にGoogleで検索してみた

「SEOを知るなら、まずは実際に手を動かしてみるといいよ」とのことだったので、早速試しに「ウォーターサーバー」で検索してみると、このような結果になりました。

よーく見てみると「スポンサー」と表示されたページが上から2つほど並んでいます。これは何でしょうか?

キュービックでは「すわさん」の愛称で親しまれる、メディア事業本部の安川大悟(やすかわ・だいご)さんが教えてくれました!

「Googleの検索結果には、検索エンジンにお金を払って表示できる広告枠があるんだよ。そこに『スポンサー』の表示がついているんだ。何かを宣伝したいときは、このスポンサー枠も有効だよ。もちろん、ユーザーがお金を支払う必要はないので安心してね。」

そうだったんですね……。クリックしたらお金を請求されるページだと思っていました。無知って怖いですね。

オバラ「ということは、『スポンサー』表示のないものは検索エンジンにお金を払っていないのですね?」

すわ「その通り!」

オバラ「でも、このページの表示順番はどのように決まるのでしょう?」

すわ「それがまさにSEOというものでね」

? を頭の上に浮かべているそこのあなた!ご安心ください、私もです。

SEOとは何なのか調べてみた


SEO=Search Engine Optimization (検索エンジン最適化)

つまりウェブページを検索結果のより高い順位に表示させるための対策のこと。みなさんも、Googleで調べ物をするときは上から順にページを開いていますよね。上位に表示されているページほど多くの人の目に入るのです!

ではどうやってその順番が決まるのか。Googleなどの検索エンジンがアルゴリズム(基準)を用いてウェブページを評価しています。……が、ここでビックリ!なんとアルゴリズムは公表されていない上に、その観点は日々変わっていくのだそう。それでも「ユーザーにとって良質なウェブサイト」が上位表示への最大の近道だとか。デジタルメディア制作者たちがこんな難題と日々戦っていたなんて!

SEOがどういうものなのか、なんとなくわかってきました。けれどSEOマーケターの方々は具体的にどうやって最適化しているのでしょうか?

再びすわさんにお話を伺ってみます。

SEOの現場について聞いてみた


オバラ「そもそもどうやって上位表示される記事を作っているのでしょうか?」
すわ「大まかなステップはこんな感じだね」

一見、雑誌など紙媒体の記事を作る過程と変わらなさそうですが、それぞれの過程に良質な記事を届けるための工夫があります。

工夫① ユーザーのニーズを調査

ユーザーが必要としている情報を把握するために、選んだキーワードを検索エンジンに入れてサジェストワード(例えば「旅行」と入れると「旅行 持ち物」「旅行 英語」などと下に表示されるアレ)を調べます。ほかにもさまざまなヒントから「ユーザーが本当に欲している情報」を探ります。

工夫② 信頼できる文章

同じ情報でも説明者によって信頼性は変わりますよね。キュービックでは、コンテンツや編集の専門家が記事の作成に力を発揮します。また、どのメディアにも共通しますが誤字脱字の有無も信頼性に影響します。大学のレポートでも誤字脱字がないことが大前提ですね!

工夫③ 被リンクの獲得

デジタルメディアならではの信ぴょう性を高めるもう一つの要素が「被リンクの獲得です。耳なじみのない言葉だと思いますが、大まかには「ほかのウェブページにメディアが引用されているかどうか」です。

さまざまな人が参考にしている=確かなの情報源ということですね!すわさん、ありがとうございました!

SEOを深掘りしてみた


続いて、SEOのR&D(研究開発)を主に担当する川合晋平(かわい・しんぺい)さんにSEOマーケターの業務について伺いました。なんと川合さんはSEOに携わって17年ほど。キュービックで一人目の社員です。

SEOを主に扱う仕事を分類別にみる
キュービックのようなSEOの観点からデジタルメディアを制作している会社は大きく三つに分類できます。

  1. SEOのコンサル会社
    SEOのコンサル会社さまざまな会社のデジタルメディアの運用(SEO)を複数引き受けます。ジャンルごとのSEOの特性や幅広い効果が得られる施策など、多くの知見を持っています。

  2. 事業会社のインハウスSEO
    自社サービスの領域を担うので、1のSEOコンサルより取り扱う幅は狭いです。しかし社内の知見が増える、ほかのマーケティング施策へ知見を広げやすいなどのメリットがあります。

  3. 中間タイプ
    キュービックのような自社メディアを用いる会社は1と2の中間です。
    すなわち、優先順位や目的によって扱う情報の幅と内容が違うのですね!川合さん、ありがとうございました!

インターネットに疎い私でも理解できた

これでSEOのキホンの「キ」はなんとかなった気がします!笑日頃何気なく見ていた比較サイトやまとめサイトには、たくさんの人の労力やアイデア、工夫が詰まっているのですね。これからウェブサイトを見る目が変わるきっかけになりました。

5日間、ありがとうございました!

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