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100社分析、40社インターン参加の就活から、わずか3ヶ月で退職した人事が語る「新卒ミスマッチ」を引き起こさない就職活動の極意


社員's profile

野瀬 里彩子(のせ・りさこ)
学習院大学経済学部経営学科卒業。在学中はおもに組織心理学を学ぶ。 大学3年時に内定者インターンとしてデジタルコンテンツの制作会社に入社し、新卒採用を担当。 2023年8月にキュービックに中途入社。

「裁量権がある」にもほどがある、数字を追い求め本質を見失う日々

ーこれまでのキャリアや経験を教えてください

自分で言うのもなんですが、私のキャリアはかなり特殊だと思います。実は、新卒で入社した会社をわずか3ヶ月で辞めているんです。現在は後悔していませんが、これから就職活動を迎える学生の皆さんには、私の体験を通じて「会社選びの重要性」を感じていただければと思っています。

ーなぜ新卒で入社した会社をわずか3ヶ月で辞めることになったのでしょうか?
私が入社したのは社員数50人ほどのベンチャー企業で、デジタル広告の企画制作を行う会社でした。「触れたときにワクワクするもの」「生活に近く、未来を感じられるもの」を大切にしており、その直感的な魅力に惹かれて入社を決めました。内定後すぐにインターンを始めましたが、新卒採用全般をひとりで任されることになり、驚きました。

前任の採用担当が辞めており、採用の戦略設計からオペレーションまで上流から下流までをまだ学生のうちから進めなければならない状況でした。
もちろん裁量権や、やりがいはあったものの、前職の採用現場では、学生視点というよりは目の前の採用数字が重要視されており、自分のありたい採用担当者とのギャップを感じていました。本質を見失っている状態だったので、学生と話す中で「うちの会社に合わないかもしれないな」と感じることがあっても、採用人数を達成するために、無理にでも候補者を確保しようと動いていました。結果的には、会社にも学生にも良い影響を与えることができない未来が見えてしまっていたのに、です。

そして、このような状態で本質的ではない採用活動を続けても、学生のためにも、自分のためにならないと考え、24卒の採用サイクルを終えた時点で会社を辞めようと決意しました。

次の転職先も決めぬまま…厳しい第二新卒のリアル


転職先がまだ決まっていないなか、6月末には辞めることを会社に伝えていました。しかし、ここからの転職活動はもっと大変でした。3ヶ月足らずで会社を辞めた学生以上社会人未満のレッテルを貼られ、書類で落ちることがほとんど。50社以上はESを書いたと思います。

そんな中、採用媒体経由でスカウトを送ってくれたのがキュービックでした。何の事業に取り組んでいるのか理解するまでに時間がかかりましたが、面接で会う人全員が、”なんだか素敵だな”と感じたのを覚えています。

面接では、ほんの数ヶ月しか社会人をしていない自分をこれでもかと深掘りしてくれ、一人一人と向き合ってくれるというイメージを持ちました。
印象的だったのは私が新卒採用におけるスタンスを聞いたときの答えです。対学生さんに「キュービックに入ってくれたらうれしいけれど、入ろうが入らまいがどちらでもよくて。学生さんにとって一番良い選択肢になるサポートがしたいと思っている。」と言われたことです。

採用担当だけではなく、マネージャーや代表といったその他のレイヤーの方と話しても、その観点が大切にされているのだなと感じたので、決して綺麗事ではなく”目の前のヒトと向き合う”ことがカルチャーとして浸透しているんだと実感をもてました。

ここでは自分のポリシーを曲げずに働ける、そう思ったんです。

目的は?得たい成果は?問われることで培われた設計力

ー現在はどのようなお仕事をされていますか?
現在は、新卒採用における設計業務から、面談などのフロント業務まで一貫して担当しています。裁量権もあり、基本的にキュービックでは抜擢採用、抜擢昇格といって、自身の実力以上のことを任されることが多いのでもちろん大変です。その分、周りからのサポートも充実しています。裁量権を持って仕事を進められる点では、他のベンチャー企業と変わらない部分ですが、任せて終わり、ではなく上司が伴走してくれます。さらに、キュービックでは常に仮説を立ててPDCAを回し続けることが強く求められるのが特徴です。

前職では、私ひとりで業務を進めていたため、「Do、Do、Do」と実行することに追われ、思考が追いつかないことも多々ありました。十分な人材リソースがないからこそ、やって終わりになってしまっていたのです。だからこそ、キュービックに入って苦労したのは「目的は何か?」「ゴールは何か?」「この施策で得たい成果は何か?」と上司から問われ続けたことです。

キュービックでは、課題解決のための独自フレームワーク「CUEM(キューム)」を活用します。このフレームに基づき、理想と現実のギャップを明確にし、一歩ずつ抜け漏れなくプロジェクトを進める力を養いました。その結果、「なんでこの仕事をしているんだっけ?」と立ち止まる瞬間が格段に減り、思考力の基盤が形成されたと感じています。

マーケティングって面白い、選考のなかで感じてもらえれば

ーキュービックに入社を目指す学生に期待するスキルや姿勢は何ですか?

実は、選考に参加される学生の多くは、大学でマーケティングを専攻しているわけではありません。そのため、特別なスキルは一切必要ありません。断言できます。スキルは入社後の経験を通じて身につけられるものだからです。

入社後は、広告運用やコンテンツSEOのいずれかの部署に配属されます。担当ジャンルはクレジットカードや投資といった金融分野、債務相談などの士業、美容医療を含むヘルスケアなど、多岐にわたります。一人ひとりがWebサイトのページや広告バナーを担当し、売上を向上させるために何をすべきか責任を持って考え、実行します。

現場ではOJT形式で業務を進め、実際にインプットとアウトプットを繰り返しながらスキルを磨きます。また、1年目の4月から12月にかけて、業務とは別に「Darwinプロジェクト」というビジネスマインドを醸成する研修プログラムも実施します。この研修では、正解のない問いに挑み続ける「思考体力」を養うことが目的です。

「どうすればうまくいくのか」「なぜユーザーはこの行動を取るのか」といった問いに対して、興味を持ち、深く考察できる姿勢が大切です。いわば、オタク気質で物事を掘り下げることが好きな方が向いていると言えるでしょう。そのため、知的好奇心を学生時代から鍛えておくのもおすすめです。

ー今後、どのようなことに取り組んでいきたいですか?
まだまだ多くの親世代にとって、“ベンチャー企業”に対する抵抗感があるのが現状です。「どうなるかわからない」「信用できない」といった印象を持つ方も少なからずいるでしょう。こうした不安の多くは、シンプルに“キュービック”という名前や実績が十分に知られていないことに起因していると思います。

私は、学生の皆さんが「キュービックを選んだこと」を誰かに応援してもらえるような会社にしていきたいと考えています。キュービックには、デジタルマーケティングという事業特性上、個性豊かなメンバーが集まっています。それでいて、メンバー全員が自分を客観視する視点を持ち、心理的安全性の高い環境で自由に意見を交わしています。役職に関係なく、誰とでもオープンに話し合える風土があり、チーム全体で物事を推進できるこの稀有な環境を、もっと多くの人に知ってほしいと願っています。

「自己分析の曖昧さ」が就活を長引かせる要因に


ーこれから就職活動を始める学生へのアドバイスは?

一言で言えば、「自己分析を徹底的にやる」これに尽きると思います。私は就活当時、100社以上の企業を分析し、40社ほどのサマーインターンに参加しました。夏休みはほぼ毎日、どこかのインターンに参加していたほどです(笑)。就活への熱意は十分にあったものの、自己分析を怠っていたせいで、選考の後半になって「自分に合う企業とは何か」「本当に行きたい会社はどこか」と悩み苦戦しました。

気がつくと、選考に進むこと自体がゴールになってしまい、自分の将来像を見失っていました。選考を通過するために会社に合わせた自分を演じることで、確かに選考は突破しやすくなりますが、最後の意思決定の際に目的とのズレが生じ、結果的に就活が長期化してしまいました。

就職活動の成功には、自分がどんな人間で、どんな環境で働きたいのかを明確にすることが何よりも重要です。就活を始める前に、ぜひ自分自身を深く知ることに時間をかけてみてください。そうすることで、自分に合った選択肢を見つけやすくなり、納得のいく就職活動ができるはずです。


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