
『専門家の力を最大限引き出すには?』キュービック歴10年の私が社長と会話してないけど会話した風にユルく書いてみる
こんにちは。西新宿にあるデジタルマーケの会社『キュービック(CUEBiC)』でPRを担当しています、なおきょんです。前世で何をやらかしたのかは知りませんが、キュービック社社長「マジ世一(=本物)」と一言も交わすことなく、再現度7-8割(※当社調べ)の架空キュービック社社長「エア世一」と脳内対談できるという謎の力に恵まれました。
さて、今日も今日とて、そんなエア世一と雑談をする私です。
▼ちなみに世一はこんなひと

note→https://note.com/41hide/
Facebook→https://www.facebook.com/hidehito.yoichi
ところで、最近の社内では「共創」がホットワード。

キュービックにはいろいろな職種・専門家のメンバーがいるけど、どうすればそれぞれの人が持つ力を上手に引き出せるのか。よりよい共創が叶うのか。
ヒントになるお話を聞いてみたいと思います。
「いでよ!エア世一!」 キュッキュッ

※以下内容は、自然知能(=生身の人間)『チャチャっとなおきょん』の生成によるもので、マジ世一(=本物)が各所で話していた情報を元になおきょんが対談風にまとめ直したものです。なおきょんは発達途上なので、エア世一の精度の甘さはご容赦ください。マジ世一からの異論反論補足などがあれば、後日追記を検討します。

なお:エア世一さん、ども!ご無沙汰です!
エア世一:あけましておめでとう!
なお:もう2月だけど今年初登場ですもんね、あけおめことよろです!
エア世一:おう!
なお:早速ですがエアさん。今日は「専門家の力を最大限引き出す方法」について聞きたいな〜なんて。
エア世一:ふーん。専門家の力か。あ。なおきょんって、クボさんのこと覚えてる?
なお:もちろん!キュービックの最初の税理士さん。創業から一昨年の2023年までずーっとお世話になっていた方ですよね?

エア世一:そう。キュービックの黎明期を支えてくれた大恩人。クボさんからはとにかくいろんなことを教えてもらって、それがその後ずっと自分の経営に活きている。
なお:へー!それほど世一さんに影響をもたらした人物だったとは!
エア世一:彼からの学びを思い起こすと、それがまさに「専門家の力を最大限引き出す方法」だなと思う今日この頃。
なお:気になります。ぜひ詳しく教えてください!
「てか、社長はどうしたいですか?」
エア世一:僕が20代中盤の頃。
なお:ヤングッ
エア世一:創業間もないキュービックはまだうんと小さな会社だったんだけど、経費で落とせるものと落とせないものの区別が僕は全然つかなくてさ。

なお:20代中盤じゃ物心ついて間もないので仕方のないことかと
エア世一:そうよね、ありがとう。で、税理士のクボさんに、しょっちゅう「これは経費になりますか」って問い合わせてたの。
そんなことをしていたらある時、クボさんから聞かれた。「てか、社長はどうしたいんですか?」って。

なお:え?どういうことですか?
エア世一:そう、僕も最初は何を言っているのか分からなかった。だって、税理士さんは正解を知っていて、聞けば「経費になるかならないか」、つまり「できる」か「できない」かを教えてくれるものだと思ってたからね。なのに「どうしたい?」と聞かれてびっくり。
なお:そうですよね。で、結局どういう話だったんです?
エア世一:例えば、友人との食事代なら、経費で落とせるかどうかは、その食事が仕事に関係あるかどうかで決まる。ただ昔話をしただけで終わったのか、それとも採用や市場調査などを目的とした仕事の場だったのか。後者ならば経費と言って差し支えない。

エア世一:つまり、僕がどんな意思でその食事の時間やお金と向き合ったのかが重要で、それを踏まえて経費で落としたいのかどうなのかを教えてくれと。
なお:そっか。「なるかならないか」「できるかできないか」ではなく、「するのかしないのか」「したいのかしたくないのか」ということですね。
エア世一:そう。恥ずかしながら僕はその時まで、専門家に聞けば白か黒かを判別してもらえるものだと思っていた。

エア世一:専門家も、相手に意思がなければ、実務上正解とされること、もしくは無難な回答を返すことしかできない。逆に「こうしたい」という意思を伝えると、「わかりました!なんとかできないか方法を考えてみます!」という風に、専門家は本領を発揮してくれる。
クボさんは僕にそれを教えてくれた。
なお:なるほど。
エア世一:税務には法律や判例も絡むので、当然明らかな白と黒、要はできること・できないことが存在する。だけど、大体の場合は白でも黒でもなく、その間に広がる空白の荒野にあるんだ。
でね。これって、税務以外の他分野においても一緒だなと思うわけ。
なお:たしかにそうかもしれません。
エア世一:「できるかできないか」「やっていいかいけないか」ではなく、「こうしたいんだけど、なんとかできないかな?」が先にないといけない。
そうすれば、本当に力ある専門家は実現する方法を解釈と創造性で一緒に考えてくれるし、そこへ向かう道筋をつくってくれるんだよね。

議論できる程度にちゃんと勉強する
なお:専門家の力を引き出すためには「こうしたい」から始める、今後徹底しようと思います。他に心がけるべきことってどんなことでしょう?
エア世一:非専門家側は特に、専門家と議論できる程度にちゃんと勉強するということだよね。「専門家じゃないから」と言って逃げてはダメ。

エア世一:非専門家側が丸腰だと専門家の力を半分も引き出せないからね。
なお:「こうしたい」だけあっても、議論に耐えうる土台としてのインプットがないと、やりたいことはやれないということですね。
エア世一:そう。これもクボさんとの実体験を通じて思うこと。
税務は知れば知るほど面白く、僕はどんどんクボさんと突っ込んだ税務の話をするようになった。「この間、クボさんはこれダメだって言ってたけど、こうやって考えたらOKにならないかな?」とか、「友人の会社が別の方法で処理してるらしいんだけど、うちでもどうにかできないかな?」とか。

なお:やり取りの質が少しずつ変化している……!!
エア世一:うん。 クボさんが「こうです」と言ったものについて「でも、こういう解釈もありますよね」「こういう判例が出てますよね」「この通達はこう読めませんか」みたいに、僕もそれなりに勉強して自分の考えや意見をぶつけていくようにしたんだ。
クボさんという専門家との時間は、次第に「依頼」や「相談」から「議論」に変わった。
なお:おおー!そのレベルになるともう受発注関係というよりは対等なパートナー関係という感じがします。

エア世一:そうだね。それでどうなったかというと、クボさんは僕が異なる角度で意見を投げ込むほど楽しんで解を探し出してくれたし、リスクやコストを説明した上で適切な選択肢を提示してくれた。過去の僕とのやり取りでは出てこなかったような、新しい打ち手を一緒に見つけられることもあった。
なお:パチパチパチパチ
エア世一:そういうわけで、「専門家と同水準まで」とは言わないけれど、「専門家と議論できる水準まで」は非専門家側はちゃんと勉強すべきというのが僕の持論。
あとこれは余談だけど、議論ができるようになると、仕事はもっと楽しくなるよ。
なお:なんかそれはとてもわかる気がします。その水準までくるとお互い熱量も高いですし、それぞれさらに新しいインプットを得られるようになって、絶対に楽しいですよね。
「スペシャリスト」と「プロフェッショナル」の違い
エア世一:ところで「専門家」を指す言葉には、「スペシャリスト」と「プロフェッショナル」というものがあるね。

なお:どちらも似ているようで、でも違う感じもします。
エア世一:いろんな定義があると思うんだけど、僕の中では
専門知識で示唆を提供する=スペシャリスト
課題の解決にコミットする=プロフェッショナル
として捉えている。
こう定義したときに、クボさんは圧倒的に後者のプロフェッショナルだったなと。
なお:具体的には、どんな風にプロフェッショナルでした?
エア世一:クボさんは、税理士としてのゴールを「正しく間違いのないように処理する」ではなくて、「顧客の企業(=キュービック)に最大限お金を残し、成長余力や従業員の分配余力を高める」ってところに置いてくれていた。

なお:ふむふむ
エア世一:本当に数万とか数十万とかの、「そのぐらいいいよ」って僕が言うような処理についても、「いや、社長、これでもしかしたら払えるボーナスの金額変わるかもしれないんで」とか「次の投資に活かしたら、そこから10倍になることもあるじゃないですか」とかって、たしなめられたこともあったくらい。笑
クボさんは仕事のゴールを目先じゃなくて、もっと先の会社の将来に置いてくれてたんだなって思うよ。
なお:当事者意識のカタマリですね。コミットがスゴイ!
エア世一:そう、これがプロフェッショナル。
「スペシャリスト」を「プロフェッショナル」に変えるのは非専門家側の仕事
エア世一:「スペシャリスト」と「プロフェッショナル」、どちらも必要な存在だね。だけど、共創する、つまり新たな価値を共に創造しようとするときには、巻き込む人たちを「スペシャリスト」から「プロフェッショナル」に変えていくことが求められる。

なお:専門知識で示唆を提供する存在から、課題の解決にコミットする存在への切り替えが必要と。
エア世一:うん。クボさんとの経験でいうと、専門家のコミットを引き出してスペシャリストをプロフェッショナルに変えることは、非専門家側の仕事だなと僕は思う。
そのために、意思を持って、相手と議論できる水準までの勉強をして、目的や課題をしっかり明示して、達成するための道を一緒に切り拓く。これが大事。

専門家側は課題を解決することにコミットする
なお:「専門家の力を最大限引き出す方法」が知りたかったので、ここまで非専門家側の心得を中心に聞かせてもらいましたが、逆に専門家側として意識すべきことってどんなものでしょう。
エア世一:専門家と非専門家との間で知識や経験の差があるのは当たり前。この前提を忘れないこと。依頼や相談がやってくるとき、その相手が自分より知識や力量が低いのは当然だよね。じゃないと、自分が専門家じゃないってことになっちゃうので。

なお:それはごもっとも
エア世一:その上で、相手と真摯に向き合うこと。口先で難しい言葉を使ってマウントを取ったところで何にもならないからね。課題を解決する、目的を達成するっていうことにコミットする。
自分の専門分野に閉じこもるんじゃなくて、課題を解決するために、積極的に越境して関わっていくことが大事だと思うな。それが専門家の課題解決能力を高め、よりレベルの高いプロフェッショナルとして成長するための唯一の道だよね。

なお:そうですね。
なんかここまで「専門家」「非専門家」みたいな話をしてきましたけど、一人として同じ人間はいないわけですから。程度こそあれ誰しもが何かの「専門家」であり「非専門家」だなと。そういう意味では、「専門家」「非専門家」どちらのマインドも大事にしたいものです。
エア世一:お、いいこと言うじゃない。
なお:そうですよね、私もそう思います。よりよい共創のためのヒントもGETできたし、私の株も最後にちょっと上がったし、今日のところはこの辺で。
まとめ
■専門家の力を最大限引き出し、よりよい共創を実現するために必要なこと
<非専門家側>
・「自分はこうしたい」という強い想い(意思)
・議論に耐えられるレベルの勉強
<専門家側>
・(知識や経験の差は当然として)真摯に向き合うこと
・(示唆の提供にとどまらない)課題解決へのコミット