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就活中の学生によく聞かれる質問に社員がまっすぐに答えてみたPart1 【マーケティングの仕事・会社の魅力編】
こんにちは!キュービックでは、就活中の学生さん向けに社員座談会を定期的に開催しています。社員が日々の業務内容や会社の雰囲気についてざっくばらんに語るこの場では、「働き方がイメージできた」「リラックスして話が聞けた」といった声を学生の皆さんから数多くいただいています。
「自分がどんな仕事をしたいか、どんな環境で働きたいか」がわからない方も、ぜひ参考にしてみてください。座談会での寄せられた質問から、今回は「マーケティング職のやりがいや求められる素質」についてご紹介します。
マーケティング職のやりがいってどんなところ?
マーケティングの仕事は、会社によって大きく意味合いが異なります。たとえば、広義では「マーケティング=経営」と考える企業もあり、USJの森岡毅さんの書籍でもその視点が語られています。一方で、狭義ではSNSマーケティングのように、ユーザーとのコミュニケーション施策のひとつと捉えられることもあります。
マーケターの役割は人によって解釈が分かれますが、本来、マーケティングは「4P(Product, Price, Place, Promotion)」という概念に基づきます。つまり、単なるプロモーション活動にとどまらず、事業全体に関与しながら、ユーザーにとって価値あるプロダクトを作り、その価値を認識してもらい、適切に届けることが重要です。
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特にデジタルマーケティングでは、競合他社の成功事例を模倣することで一定の成果を得ることもできますが、それだけでは改善の幅は限定的です。他社がまだ気づいていないインサイト(ユーザーの深層心理)を見出し、独自の施策を打ち出したときにこそ、爆発的かつ持続的な成果が生まれます。
では「インサイトを見つける」とはどういうことなのか??
たとえば、誕生日プレゼントを選ぶ場面を想像してみてください。友人が本当に喜ぶものを選び抜いたとき、正解を当てることができた!といったようなポジティブな感情になるのではないでしょうか?マーケティングの仕事も同じで、ユーザーが求めているものを的確に見極め、それを届けることで価値が生まれます。そして、数字として成果に現れるとき、マーケターとしてのやりがいを感じることができるんです。
さらに、自分が使ったことのない商材や、会ったことのないユーザーに対して、適切なアプローチを考え、感情や行動の変化を引き起こせるのがマーケティングの面白さでもあります。「どうすればユーザーが本当に求めているものを提供できるか?」を考え抜き、実行する。このプロセスこそが、マーケティングの醍醐味ではないでしょうか。
マーケターは具体的にどんな業務をするの?
キュービックでは、クレジットカードなどの金融サービスをはじめ、法律相談や転職などさまざまなジャンルの広告を扱っています。ただ、マーケティングに携わる全員がはじめからこれらのサービスに精通しているわけではありません。
何人かのサービス利用者にインタビューしたり、自分自身でサービスを使ってみたりして「何も知らない」というスタンスからリサーチを進めていきます。
そこで「インサイト」と呼ばれる「ユーザー自身が気が付いていない深層心理」をどうやって広告やコンテンツに反映していくかを考えるプロセスが重要です。
クレドの一つとして「Dive into Insights(本質を追求しよう)」があり、定量データももちろん大切にしつつ、それと同じくらい定性的なデータ(顧客インタビューなど)も重要視しています。「ユーザーに価値提供して、その対価で報酬をいただく」ことを前提に、とことん、文字の表現やサイトのデザインなどにこだわり抜く。その点が難しくもあり、やりがいにつながっていますね。
インサイトをつかむために意識していることは?
インサイトは、よく氷山モデルで説明されます。「氷山の一角」という言葉があるように、世の中で目に見えて顕在化しているニーズはほんの一部にすぎません。
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たとえば、皆さんが面接練習をする場面を思い浮かべてみてください。学生時代に力を入れたことや志望動機などは、何度も言語化し、推敲しているため、すらすらと話せるでしょう。しかし、面接の中で思ってもみなかった質問をされたとき、ドキッとしながらも何とか言葉を紡ごうとします。このときに出てきた言葉こそが、インサイトに近いのです。
つまり、インサイトとは、その人自身がなかなか言語化できていない本質的な考えや感情を指します。ユーザーの購買行動においても同じことが言えます。表面的な意見や反応の向こう側には、深層心理が隠れています。
だからこそ、私たちはユーザーインタビューを欠かしません。「なぜそう思ったのか?」「具体的には?」といった質問を繰り返し、インサイトらしきものを深掘りしていきます。
正解はないため、何度も仮説を立てて検証を繰り返します。そして、その仮説が成果につながったとき、そのインサイトが正しかったと証明されるのです。
成果を出しているひとにはどんな特徴がある?
成果を出している人には、いくつか共通する性格や行動パターンがあります。
まず、物事の本質を追求する姿勢が挙げられます。表面的な情報だけで判断せず、根本的な課題や要因を深く掘り下げることで、より精度の高い意思決定が可能になります。また、単に疑うのではなく、好奇心を持って探求することも大切です。このような姿勢が、インサイトを見出しやすい人の特徴といえます。
次に、視座の高さも重要な要素です。成果を出す人は、自分の担当するミッションだけでなく、チームや事業部全体の目標を見据えながら行動します。自分の役割を逆算して考え、どう貢献できるかを意識することで、より大きな成果につなげることができます。
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さらに、意思決定の質と量も成長に大きく影響します。迅速かつ的確な意思決定を積み重ねることで、経験値が増え、より精度の高い判断ができるようになります。成果を出している人ほど、多くの意思決定を経験し、その過程で学びを得ています。
こうした特徴を持つ人は、常に学び続け、市場やユーザーの変化を捉えながら柔軟に対応する力を備えています。マーケティングの分野でも、常に最適な戦略を模索し、実行していくことが求められるのです。
デジタルマーケティングは今後どう変化していくの?
「デジタルマーケティング」とは大きな概念なので、あくまで広告やメディアの業界を指してご説明しますね。この業界には大きく3つの変化があると考えています。
1つは、デジタルメディア向けの広告の増大です。最近はインターネットの広告費が右肩上がりに伸びています。マスメディアの広告からデジタルメディアの広告への移行ともいえます。広告を出すクライアントもデジタルメディアの広告のほうが指標を測りやすいため、今後もしばらくデジタルマーケティングの市場は拡大していくと思います。
2つ目は、広告に対する見方の変化です。
国内外問わず、広告に対する受け手の印象はすごく変わってきています。最近のデジタル広告に対しては「なんだか付きまとわれている感じがする」「画面に頻繁に出てきて使いにくい」といったマイナスの声も大きくなってきています。ユーザーの個人情報の取り扱いについても不安がる声が絶えず、中には情報を保持できる期間を規制する国も出始めました。こうした声への向き合い方が課題となります。
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変化が起きるなかで、キュービックとしてはどう対応していくの?
キュービックは、デジタルマーケティング業界の中でも独自の文化を持っています。
広告はクリック率や売上などの指標で測られることが多いですが、キュービックでは「この広告はユーザーや社会にとって本当に良いものなのか?」といった視点から議論を重ねます。データの背後には必ず人がいることを忘れず「ヒト・ファースト」の姿勢でユーザーに価値を提供することにこだわっています。
ユーザーにとって、本当に価値のあるタイミングで、欲しいと思う情報が掲載されたものであれば、広告はマイナスにはならないのです。こういった嫌われない広告を作るためのしっかりとユーザーの深層心理に刺しに行く姿勢は、世の中の向かい風に十分に対抗できます。
最近、他社でも同様のアプローチが見られるようになっていますが、これがもっと広がることを期待しています。キュービックは今後も業界をリードし続けたいと考えています。
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