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就活中の学生によく聞かれる質問を社員がまっすぐに答えてみたPart.2【就活相談編】
就職活動は誰にとっても大きな転機。学生時代の集大成として、自分の未来をどのように切り拓くかを考えるこの時期には、たくさんの疑問や不安がつきものです。
今回の記事では、先日行われたキュービックの就活生向けの社員座談会の内容をもとに、学生からよく寄せられる「就活相談」に焦点を当て、現役社員が率直に答えていきます。
自分に合った企業を見つけるためのヒントや、選考を通じて感じたこと、さらには気になる就職活動の裏側についても、現場の声をお届けします。
前回の記事はこちら☟
☟質問に答えた採用担当☟
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ファーストキャリアは大手とベンチャー、どちらが良いか?
この質問がくるということは、前提として「正解がある」と考えている人が多いかもしれませんが、実際には正解はありません。良し悪しというよりも、それぞれのメリット・デメリットを理解すること、最終的には好みの問題だという回答になります。うどんが好きか、そばが好きか。これは永遠に答えの出ない問いですよね。これと同じと考えてもらった方が腑に落ちるかもしれません。
まず一口にベンチャーといっても、DeNAやサイバーエージェントのような誰もが知るメガベンチャーから、立ち上がったばかりのスタートアップ、キュービックのようなミドルベンチャーまであり、それぞれの組織の規模感でできることが異なります。
ベンチャーで働くことのメリットは、ベンチャー時のフェーズによっても異なりますが、早いタイミングから事業の意思決定機会に関わることができます。営業やマーケといった特定の機能ではなく、事業全体を早いタイミングで管掌する機会があるんです。
また、経営陣との距離の近さ、情報の透明性も魅力です。
いかに経営陣と壁打ちしながら、仕事を進められるかはこのインタビュー記事でも紹介しているので読んでみてください。
一方、大手では比較的しっかりとした組織とシステムが整っており、最初は少しずつ経験を積むことができます。ただ、全ての企業がそうではないものの、「何を(仕事内容)、誰とどこで(配属)」が、自分で選択することが難しく、キャリアを自分で築いていくことができない可能性があります。
営業やマーケをイメージしながら入社したものの、思ってもみなかった配属になるといった、いわゆる「配属ガチャ」のようなことも十分あり得ます。「どんな仕事であれその企業で扱っている商品に関わりたい」ということであれば、その企業に入社する意味があるでしょう。しかし職種として営業やマーケティングに携わりたいという想いが強い場合は大企業への入社はリスクが伴います。
また選考の段階で出会った面接官を魅力的に感じ、この人と一緒に働きたい、と思ってもそうはならないことも多くあります。会社共通のカルチャーというより、所属部署によって雰囲気が異なることもしばしばです。
一番大切なのは、あなたがどのように働きたいかです。ベンチャー企業では「カレーをすべて自分で作る」というように、事業目標達成のための工程を自分で進めたり、周りをリードして進めていく必要があります。大手企業では、最初は玉ねぎを切ることから始め、少しずつ全体を見ていくことが多いでしょう。自分がどんな時間軸で、何をしたいか、どのような役割を担っていきたいかを考えて選ぶことが重要です。
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ベンチャーから大手には転職できないって本当?
これは言ってしまえば「人による」というのが本当のところです。
以前の大手企業は終身雇用が主流で中途採用の機会は限られており、そもそも門戸が開かれていない状態でした。しかし、近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいるため、大手企業も新卒と中途の採用比率が変わりつつあります。
DX化がなかなか進まず苦戦する中、社内で1からDX人材を社内で育成するのは難しいため、外部からのDX人材を取り込む例が増えてきています。
また人口減少が今後さらに加速していくからこそ、各企業が人材を欲しがる売り手市場であることは変わりはないのです。だからこそ昔よりも、出自にこだわらずスキルが重視されるようになっています。
中途採用に携わっていると、会社のネームバリューや規模よりも、職務経歴書に基づいてその人がどのような経験を積んできたかを見ていることが圧倒的に多いです。なぜなら中途採用の場合は、そのポジションで採用したい理由が明確にあるため、その候補者の方のご経験や考え方とポジションがマッチするかを中心に考えているためです。
大は小を兼ねるとよく耳にしますが、単純に組織サイズや企業ブランドによって変わるものではなく、経験のあるバリューチェーン(仕事の工程、範囲)や抽象度(現場→経営)が広い方が汎用性は高いと言えるかもしれません。
わかりやすく、調理工程の例を出してみましょう。
・1日数食でも最初の材料を選ぶところから提供するまでカレーを作ったことがある。
・1日数万食の供給のカレーの玉ねぎを切る部分を担当していた。
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これはあくまで例ですが、どちらの方が重宝されそうですかね?新しくカレー事業を立ち上げようとしている場合は前者ですし、カレー事業の中でたまねぎを切る人が不足している場合は後者など、事業内容や事業フェーズ、求められる要件によって変わっていきますよね。
結局、大手企業もベンチャー企業も、それぞれの良さを持っているので、自分がどのようなタイミングで、どのような役割を担って何をしていきたいか・どうありたいかを考え続けることが、キャリアを築いていくかがカギとなります。新卒での意思決定時に全て決まるものではなく、やりたいこと・どうありたいかは様々な経験の中で変わりえるものでもあるので、考え続けることに意味があると思います。
この人たちと働きたいと思ったきっかけはありますか?
就活で他の企業を見ていた時に感じたことがあったからです。
企業のなかのひとが「他の人よりも業績をあげて、周りを圧倒したい最短でステップアップしたい」と語っているのを聞いて、その姿勢は、自分にベクトルが向きすぎているのではないかと思うことがありました。
定量的な成果を求めることはもちろん大事ですが、それが最優先になると「本当にユーザーのためになっているのか?」という疑問が湧いてきます。そんな時に「そんなことより売上を伸ばしてくれ」「施策をもっとやってくれ」と、上司からのオーダーが来てしまい、その結果、事業の根本的な価値が見失われてしまうことを危惧していました。
一方で、キュービックでは「顧客価値に向き合うこと」が第一とされており、事業を伸ばす上でそれが根幹となるという価値観が私と一致していました。だからこそ、この会社でなら共に成長し、価値を提供できると思い、ここで働きたいと強く感じたのです。
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面接でこの子と働きたいと思う瞬間は?
相手が自分の価値観や考えを、自分のものさしでしっかりと語ってくれた時です。
建前やよそ行きの言葉ってわかります。就活軸に他人や社会に価値貢献したいというような話をされる方が多いのですが「これってもしかして建前?」と感じる瞬間があるんですよね。それでも、素直にお互いの考えを出し合って「一緒にやりたいね!」という気持ちが湧いてくると、その後もお互いに適切に歩み寄りながら働けそうだなと思います。
多くの人は「過去の経験」だけで、できること・できないことを判断しがち。でも、面接では「未来、どんなことをやりたいか」をしっかりと語ってくれる人に魅力を感じます。できるか否かではなく、やりたいかやりたくないか。その想いが会社とも一致しているのであれば、どんな仕事でも活躍いただけると思っています。
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一般的には新卒入社の約3割が早期退職してしまうというデータがあります。
それは就活時に本音で話せなかったことが要因ではないかなと思います。そんな人は、自分の本音を持ちながらも、入社後の方向性や軸をしっかり見失わずに、迷った時にも自分のコンパスを頼りに進んでいけるだろうなと思います。
やりたいことが明確でない場合、どうしたらいい?
みなさんは社会人として仕事をしたことがないので、やりたいことがすぐに見つからないのは至極当然のことです。焦らないでください。大事なのは、”やりたいこと”に縛られすぎないこと。
まず、「こういう大人になりたい」や、反対に「こうはなりたくない」という反面教師的な像を持つと、それを基に自分がどうなりたいかを考える一つのフィルターになります。この思考を繰り返すことで、少しずつ自分の方向性が見えてきます。
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大きな会社では最初に配属される業務が自分の得意分野でないこともあります。しかし、何をやっている時が楽しいのか、どんな仕事に充実感を感じるのかを見つけることが重要です。例えば、評価や成果が出るかどうかに関係なく、「これをやっていることが好きだ」と感じる瞬間があれば、それを活かせる仕事は努力を努力として感じず没頭できるのではないかと思います。
最後に、数社で迷った時、何で選びますか?
あくまでひとつの参考ですが、選ぶ基準は「自分の直感」です。論理的にもしその1社を選んでいたら、あのときこの基準であればなきゃよかったと後悔すると思うんです。
数社に絞られている時点で自分の行きたい企業群の「ストライクゾーン」には入っているはずなので、どこに進んでも後悔はしないと思うんです。
大事なのは、何を選ぶかではなく、その決断をどれだけ正しく信じて実行するか。
直感というのは、これまでの人生の集積、経験が集まった結果として働くものです。だから、意外と、従うと上手くいくことが多いんですよね。直感に至る前には、しっかりと論理的に選択肢を振り分けているはずなので、最終的には直感が頼りになるんです。
ファーストキャリアでキュービックに入社するメリットは?
キュービックは元々単一事業で伸びてきた会社ではありますが、現在事業の多角化を進めているタイミングです。ベンチャーの中でも挑戦機会に溢れているタイミングですし、意志や熱量を持って、その機会を新卒から推進していくことができます。
全社の目線を持てるよう月一で全社状況を振り返る機会があるなど情報の透明性、経営との距離の近さ、新たな機会への抜擢文化など、自律的に仕事を進めていくことができる環境です。もちろん成果に対してはシビアに判断しますが、プロセス面も重視したり、適切にフォローに入るなど、挑戦をバックアップするような環境があります。
人事として会社を俯瞰して見てみると、新卒のメンバーが上司だけでなく、他部署や経営ともディスカッションしていたり、経営会議にも積極的に参加する様子が多く伺えます。
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自分から機会を創り、その機会を持って成長していきたいという方には、とても良い環境ではないかと思っています。
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